口にする食物を育ててくれた人、調理してくれた人に対する感謝の言葉。
しかし忘れてはいないだろうか。
自らの栄養とひきかえに生物の命を絶っているという事を。
そしてまるでその事実すら食してしまうかのように、
人々は日に日にその真実から目を背けようとしている。
今、世界は数々の問題をかかえている。
その中でも私たちと密接に関わっているのが食問題。
偽装、偏った食生活、添加物、そして孤食。

主人公リンは、そんな社会の中でも父母と共に幸せに暮らしていた・・・
はずだった。母は偏った食生活で倒れ、父は会社をリストラされ、
突然に訪れた不幸はリンまでも苦しめる。徐々に家族はバラバラになり、
食事を共にとることもなくなってしまった事に寂しさをつのらせるリン。
ちょうど同じ頃、父はFatCornCompany(ファットコーンカンパニー)という巨大企業への就職が決まる。
しかしリンや父はFCCの実態をまだ知りはしなかった・・・

たどり着いた迷宮の奥、それぞれの扉の先で
リンが目にする現実とは?
これからの人類の向かうべき未来、行動とは?
そして家族の絆、食の原点とは・・・?

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