ARTLiVE 校外公演10 ARTLiVE 「天使の惑星」The Planet Angel 解説<Staff Only>

 


 
 
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<解説>  
今回のアートライブは今までの作品を大きく包み込み、
未来への視点を重視した作品になっている。
特にジャック・アタリ氏の著書「21世紀の歴史」から
現実に起こりうる問題点を考察して物語のイメージを膨らませてきた。
今の大不況を見てもグローバル市場(国境を越えた商業取引)を語らずに
世界の動向を見ることができなくなった。
見捨てられた難民や貧困、無秩序な経済発展による環境破壊。
治安の悪化や環境問題はもはや人ごとではなくなってきている。
グローバル化した経済と科学技術をどうやって人々の生活に結びつけていくのか、
国境や政治、宗教を越えた新しい観念が必要とされようとしている。
「私たちの未来は野蛮な世界なのか?
それとも博愛に満ちたユートピアなのか?」とアタリ氏は問いかける。
既にこの今、未来を決めるギリギリの分岐点に私たちは立っているのだ。
人類に必要なエネルギー、水、食料などは搾取し、掘り尽くすのではなく、
地域の人々と共に育み、創り出していくものであろう。  
一見ロマンチックな月での生活は空気や水、食料も無く、実に過酷を極めている。
そんな時にこそ青い地球は、いっそう愛おしく見えるのだ。

プロデュース&作曲:米山肇

※ ここでいうユートピアは今までの「桃源郷」「理想郷」とかの甘ったるいイメージではなく、
極めて現実的なものである。
グローバル市場のこれからの発展はお金の本性(人間の欲望)から見ても、
これからも続いていくであろう。
しかし、その利益の還元の仕方が個人的な幸福から愛他主義的(人が喜ぶことによって幸せを感じる)
ものに変わっていくことなのである。
社会主義の復活はなく、株式も廃れる。
いわば「おもてなし」の精神が築くワールドサービスカンパニーが人々の心を掴んでしまう。
それは日本人が得意とする分野かも知れない。
※マイクロソフトのある社員がある国へとバカンスに訪れた時、
ふとその村の図書館に入った。
そこには全く本はなく、ただ一冊外国人観光客が置いていったであろう、
英語の本が鍵のかかったケースの中に大事そうに仕舞われていた。
現地の子供が触って汚さないためである。
それを見たその人は「こんな国があるのか?」と大変驚いた。
帰国後その人はマイクロソフトの役職を捨てて、
世界の貧しい国に本当の図書館を作るプロジェクトを立ち上げた。
その活動は現在も世界中に展開している。(実話)  このように
起業家、発明家、芸術家(クリエーター階級)など
成功した人が次の次元の価値を見出して、実行していくことが主流になってくるのである。


ジャック アタリ インタビュー Jacques Attali 
「21世紀の歴史」著者

第一回「危機の核心とは何か」
 
グローバル市場 チューリップバブル  スペチュレーション(かけ)予測  
<ベルリンの壁>ダム 「個人の自由」「市場と民主主義」  株主の消滅→NPO, NGO

第二回「世界を襲う5つの波」

1、「アメリカ帝国の崩壊」 
世界からの撤退

2、「多極化秩序」は失敗 G20 3、
「超帝国」 市場そのものが帝国となる 
グローバル市場が国家を越える   
すべてが民営化 エンターテイメントと保険が残る

4、「 超紛争」 避けるべきこと 
ノマド:移動の自由 個人の居場所    
Virtual Nomads 仮想ノマド 貧困層増加 さらなる二極分化

5、「利他主義」トランスヒューマン
「超民主主義」アイディアの共有   
合理的な利他主義 団結の精神 人を愛する心
 
   
Em@ilProduced & Music by Hajime Yoneyama
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